「雨漏りの住宅リフォーム」毛細管現象の仕組みと対策費用

住宅で過ごしていて雨漏りが発生した場合、多くの人は雨など「屋根より上」に原因があると考えます。

しかし、実は下に「溜まった水」が雨漏りを引き起こすこともあるのです。毛細管現象と呼ばれるもので、見落としがちで注意しておきたいポイントです。

目次

毛細管現象ってなに?どんな原因で起こる?

毛細管現象というのは、表面張力によって水面よりも液体が持ち上がり、密着性の高さによって液体が吸い上げられる現象です。

植物の根が水を吸い上げるのや、バケツにかけた雑巾から水が染み出るのはこの現象によるものだと言われています。学校で理科の授業の際に習った方もいるかもしれません。

この現象が住宅で起きるのは、スレート屋根の塗装後に屋根材同士の隙間を塞ぐための塗料の部分です。この塗料が水を吸い上げてしまい、屋根の内部に侵入する為、雨漏りが起きてしまうのです。

外壁の小さなヒビでもこのような現象が起きてしまうので、いつの間にか浸水してしまう可能性も。

毛細管現象が起きた時の対策方法

この様な毛細管現象の対策としては「タスペーサー」と呼ばれる器具を使って隙間を開ける、というのが一般的です。

外壁の場合には、水が隙間から入ってしまうので埋める必要がありますが、屋根の場合には排水をするため隙間を作らなければいけないのです。

この「隙間を作る」という事がとても大切。

毛細管現象は隙間が狭い分だけ液体が吸い上げられる力がついてしまう為、隙間を作る事でその吸い上げる力をなるべく抑えることが出来るのです。その時によく使われるのがタスペサーというものになります。

この様な対策をする際には、外壁工事をメインとしている会社にお願いするのが一番良いでしょう。個人で塗装をして表面を隠しても、原因が分からなければ毛細管現象へ対処することも難しいためです。

外壁工事を手掛けている会社で原因となっている箇所を探してもらい、その原因に対して最適な行動を行う事が大切です。

住宅リフォームで毛細管現象対策にかかる費用相場

このような毛細管現象を快活するための工事費用は、使う素材や広さによって変わりますが、60万円以上はかかると見積もっておいた方がよいです。

多少値は張りますが、原因解明やそれに向けての適切な処置を行ってもらうには金額はあまり惜しまない方が良いでしょう。

値段が張るからという理由で毛細管現象を直さないままでいると、住宅が痛むのが早くなってしまいます。値段が安いかよりも「工事した後で、ちゃんと長く住める家にする」という点を基準に、こういった要望を理解してくれる業者を選ぶようにします。

▶関連:雨漏り原因は何?場所別の要因と対策方法/修理にかかる費用

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