防音措置をする際に、大きな活躍をするのがゴムシートです。ゴムは柔らかい素材なので、振動をよく吸収してくれて、音を反射してくれることで有名ですよね。
そんなゴムシートの防音効果っていったいどれほどあるものなのでしょうか。ゴムシートの防音効果についてまとめてみました。
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ゴムシートの防音効果
ゴムシートの防音効果については、実はその気密性によって差が出てくるのです。
ゴムシートにはいくつか種類があり、その中の1つに「フレーク」という、スポンジのように素材の中に隙間ができているものがあります。
切りやすい事に特徴があり、それでいて防振性も確保しているという事で扱われることが多くなってきています。価格が比較的に安価になっているのも取り扱いが多くなっている1つの要因です。
ただし、防音性についてはこのフレークはあまり適していません。
音を遮る際に大切になってくるのが気密性なので、この気密性が減少しているフレークはあまり防音には適していない、という事なのです。防音を目的とする場合には、フレークではなく隙間なくゴムが敷き詰められている通常のゴムシートを使うのが良いでしょう。
また、このゴムシート自体は実は遮音材にあたり、音を遮り反射させる事がメインの役割となります。そのため、このゴムシートだけでは大きな防音効果を期待することはあまりできないと言えるでしょう。
とはいえ、この遮音材は防音をする上では欠かすことが出来ない大きな役割を持った素材です。ゴムシート単体では効果が薄くても、吸音材という音を吸収する素材を組み合わせる事でより効果を増大させることが出来ます。
家の中でゴムシートを使うのに適した場所はどこ?
このゴムシートは、音を反射させるだけでなく振動を吸収する事もできるので、床材として使うと大きな効果を発揮してくれます。生活をする上で生じる振動音を軽減してくれる上に、音も通りにくくしてくれるので一石二鳥と言えるでしょう。
また、壁にも利用することが出来るでしょう。基本的に壁の防音対策は、ゴムシートなどの遮音材と吸音材を組み合わせて行うので、活用することが可能です。厚くなる事が気になる場合には、薄めのゴムシートも存在するのでそれを利用することで解決できます。
ただし、ゴムシートといえども素材はゴムなので、ゴム特有の匂いが残ります。
そのため、普段から生活するリビングなどで使う場合には多少考慮する必要があります。ゴムの匂いがしないように処置を施したり、場合によっては我慢しなければいけなかったりする事があります。
床の防音材や壁の防音材として有能で家のどこでも利用しても適していますが、匂いの問題もあるので、その問題をいかにクリアするか、妥協するかで使える場所が変わってきますね。

