一戸建ての家ですと、お子さんがピアノを習っていて部屋にピアノを置きたい、となる事があるかと思います。
ですが、ピアノは音が大きい楽器ですし、近隣住民とのトラブルを避けるためにも、防音対策をしっかりとしなければいけません。
photo by Joseph Morris
一戸建ての家でピアノの防音リフォームをする
一戸建ての家は近隣の建物から独立しているため、音の伝わりはマンションなどと比べると比較的少なくて済みます。しかし、少なからず音は必ず伝わっているので、その音の伝わりを少なくする必要があります。
一番に対策をするべき箇所は、窓です。窓は開閉をする設計になっているため音が漏れやすく、気密性が低い窓の場合は隙間がより生じやすくなっているため音がより漏れやすくなってしまっています。
窓の対策方法として一番効果があるのは、窓を二重にする事です。そのためには工事が必要ですが、二重にする事で、音の大きさをおよそ30~40デシベル下げる事ができます。どのくらい音が小さくなるのかを例えて言えば、電車の車内にいるときの音量から図書館の中にいるときの音量ほどまで音を遮る事ができます。
一般的には防音カーテンを想像する方が多いと思いますが、実は防音カーテンは高い音を主に遮音するため、ピアノのような高い音も低い音も扱う楽器の場合にはそこまで効果に期待できない事が多いのです。ただし、防音カーテンの中にはプロ仕様で何重にもなっているカーテンもあるので、高額にはなりますがそれを使えばある程度の防音は期待できるでしょう。
また、窓以外に盲点になりやすい箇所が換気扇です。空気を籠らせないためにも大切な場所ですが、同時に音が漏れる場所でもあるので、なかなか対策が難しい場所でもあります。換気扇の対策は、防音のカバーをかぶせたり、消音機をとりつける方法があります。
ピアノの防音リフォームに必要な平均相場
今回一番効果がある防音対策として挙げた窓の二重工事について、必要な平均相場はメーカーによって差がありますが、おおよそ10万円ほどになっています。
防音カーテンは一般的なものですと1万円ほどですが、プロ仕様のものになると10万円以上かかってくることが多いようです。
また、換気扇の防音については、カバーがおよそ1万円ほどになります。また防音工事は、換気扇のサイズや求める防音の強さによって差はありますが、一般的なサイズのものだと10万円ほどあれば足りる様になっています。

