高齢者や体が不自由な方も、外に出かけたい事がありますが、玄関がバリアフリー設計になっていない事で出かけるのがつらく、家にこもりがちになってしまう事も。
そんな「意外な重要性」も持つ玄関をバリアフリーにする方法と、かかる費用についてまとめました。
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玄関をバリアフリーにするには？
玄関をバリアフリーにするにあたって一番効果があるのは、玄関の高さを解消する事です。
特に、昔から建っている家の玄関は、道路よりも数段高くなっていることが多いので、もしも介護が必要になった場合にはそこが一番の障害になります。
一般的に、床と上り框の間の高さは15cm以内に収める事が適当とされていますが、上り框を無くし、フラットにすることで出入りが非常に楽になります。
もしそのようにした際に、玄関と玄関ホールの境目が分からずに靴を脱がずに家に入ってしまう事も危惧されますが、床の材質を変える事でその問題が解消。
また、段差をなくすこと以外には、ベンチや式台などの座る場所を確保しておくことも大切です。靴を履いたり脱いだりする際に、上り框があれば座ることが出来ましたが、フラットな場合には床に座る事になり、足腰の負担も大きくなってしまいます。
そのためベンチを確保しておくとより楽に靴が脱げますし、上り框がある場合は式台を用意すると負担も軽くなります。
他に出来るバリアフリーは、玄関ドアを引き戸に変える方法が有効です。車いすを使う方の場合、玄関ドアだと開閉するたびに移動しなければならないので、家に入りにくいのですが、引き戸だとスライド式なのでスムーズに入る事が出来ます。
床材は滑りにくい材質にしたり、壁はこすっても傷つきにくい材質にしたり、手すりを設置したり、足元を照らす照明をつけたり、スロープをつけたりなど、バリアフリーにすると言っても色々な方法があります。
玄関をバリアフリーにする時にかかる費用の目安
玄関をバリアフリーにするには、どのような箇所をリフォームするかで費用が変わってきますが、もしもここに書いたバリアフリーを全体的に行うとした場合、費用は100万円を超える事になるでしょう。
スロープを付けるのは16万円前後、ドアの取り替えのみなら20万円前後など、リフォームをする範囲や程度によって費用を抑える事は可能です。計画を練って自分達に必要なバリアフリーを検討してからリフォームを行いたいですね。
ちなみに、リフォームの期間はおよそ1ヵ月と長めになっているので、その部分の期間も考慮したうえでバリアフリーリフォームを決めましょう。
