浴槽をバリアフリーにする方法と、実際にかかる費用についてまとめました。
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お風呂をバリアフリーにするには?
お風呂をバリアフリーにするには、基本的にリフォーム工事をお願いすることになります。ただし、むやみに工事をお願いするだけではなく、どこをどのようにバリアフリーに変更するかしっかりと確認したうえで行いましょう。
お風呂でバリアフリーにするべき箇所は3ヵ所あります。1つは出入り口、1つは床や浴槽の素材、もう1つは手すりの設置です。それぞれ1つずつどのようにバリアフリーにしていけばよいのか見てみましょう。
まず、出入口のバリアフリー化は段差を小さくする事が大切です。段差があるだけでも危険ですが、体が濡れた状態で段差を歩くことはより一層危険度が高まります。そのため、段差を2cm以下にする事が望ましいと言われています。
最近の住宅では出入口をフラットにする住宅も増えてきていますので、段差をなくしスッキリさせるのも良いでしょう。
続いて、床や浴槽の素材です。これらは、滑りにくい素材にする事が大切です。浴槽で滑ってしまいけがをした、というケースは高齢者だけでなく、子供や大人でもあります。そのため、なるべく転びにくくする工夫が必要。
浴槽ならば、更に底を浅くし、なるべく大きくまたぐ必要がないデザインにすると良いですね。
最後が、手すりの設置です。洗い場での立ち座りをサポートするための手すりや、浴槽から上がるときのための手すりなど、手すりを設置するべき箇所はいくつかあります。この手すりももちろん滑りにくく、握りやすい素材にする必要があります。
今挙げた3つ以外にも、ドアを引き戸にする事や洗面の位置を高くする事や、浴室暖房乾燥機を付ける事など、浴室をバリアフリーにする方法はいくつかあります。どれもプラスの効果があるので、予算に余裕があれば検討してみるとよいかもしれませんね。
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浴室をバリアフリーにする時にかかる費用の目安
浴槽をバリアフリーにするには、50万円以上は見積もっておいてください。先ほども書いたように、追加の機能をいろいろつければ100万円を超えるケースも出てきます。逆に、必要最低限に抑えれば50万円以内に抑える事も可能です。
無理のない範囲で予算を組み、必要なバリアフリーを施していく事が良いですね。

