よりよい生活の為、安全のために住宅をリフォームするのに、手抜き工事をされて散々な目に合うなんてことは避けたいものです。今回は外壁塗装での手抜き工事について紹介します。
photo by Erik bij de Vaate
外壁塗装の手抜き工事の原因
住宅のリフォーム工事の中でも外壁塗装工事は、それを請け負う業者にとって「低作業で収入が安定」した工事。手を煩わせる作業が比較的少なく、他のリフォーム工事と比べて材料費も低価格。大きな重機を使うことも殆どないため人件費も最低限に抑えることができます。
このように、業者にとって効率よく安定した利益が見込めるからこそ、未熟な業者や不誠実な業者が増えている現実があります。
また、外壁塗装工事を依頼して未熟な業者に手抜き工事されてしまっても、それが形となって表れるのは数年後のこと。その頃には工事を行ってもらった業者と連絡が取れなくなっていることも少なくはありません。
手抜き工事の原因としては、「塗装前にサビをしっかり落としていない」「壁の洗浄を行わずに塗料を塗布している」といった施行ミスが多くみうけられます。
さらには、塗装工事はある程度腕に磨きがかかれば独立することが比較的容易く、業者は個人事業だけでも2~3万社あるといわれております。そのため価格競争が激しくなっている実態があります。価格を下げるため出来る限りの作業を省いてしまい結果、手抜き工事になってしまいます。
外壁塗装で手抜きされない対策
工事から数年程経たなければ、手抜き工事だったのかどうかが分かりずらいのが外壁塗装工事。だからこそ工事の前に出来る対策を考えておくべきなのです。
手抜き工事で被害に合わないために最も大切なことは、塗装工事を依頼する「業者選び」です。見積りは1社だけでなくいくつかの相見積りを取って見比べましょう。
- 見積りが高価すぎたり安価すぎたりしないか。
- 説明が分かりやすく、アドバイスを的確に出してくれるか。
- 見積りの項目を分かりやすく説明してくれるか。
- 質問したことにしっかり答えてくれるか。
- アフターメンテナンスが充実しているか。
- 契約を急がされたりしないか。
上記のポイントに注意して、自分に合った業者を探すことが大切です。自分自身も事前に、塗装工事に関しての知識をある程度入れておくといいでしょう。
リフォーム工事というものは高額な費用がかかってしまいます。家族の為に安心して過ごしやすい住宅にするためにリフォームを行うのですから、悪徳な業者に依頼してしまい失敗しないためにも、上記の要注意ポイントをしっかり頭に入れて業者選びを行ってください。
また、業者の塗装工事前の現場検証に同行し、工事前の住宅がどういった状態にあるのかを知ることも大切です。そうするとリフォーム後に、どこをどのように改善されているかが実感できると思います。

