立地が良かったり景色が綺麗だったり、色々な条件のマンションがありますが、家族で暮らすとなるとバリアフリーにも気を使いたいところですね。
もしもマンションでバリアフリーにしたい時の為に、その方法や相場についてまとめました。
photo by John Barrie
マンションはどこをバリアフリーにするべき?
マンションでバリアフリーを行う際に、ここはバリアフリーにしておいた方が良い、というものは合計で6つあります。それは、段差、手すり、出入口、ドア、浴室、温度差。
まずは段差についてです。住宅には玄関や部屋の境などに、必ずといっていいほど段差があります。
これは構造上仕方のないものではありますが、こういった小さな段差でも転倒してしまう恐れがあります。段差をなくしていくためには、工事でスロープを付けたり、DIYで部屋の境目に小さなスロープを作ったりする方法があります。
続いては手すり。
手すりはただつければよいというものではなく、高さや左右、向きを考慮したうえで付けなければならず、今後利き手でのみ使うとも限らないので両手とも対応できるように設置しなければなりません。この手すりは、工事でつけられますがDIYで自分でつける事も可能です。
続いて、出入口です。車いすでの生活になった場合、およそ85cm以上の幅が必要だと言われています。その上回転させることを考えると150cm×150cmほどのスペースも必要になります。
幅にゆとりを持たせることで、介護もしやすくなるのでこのようなスペースの確保は重要なポイントになります。この幅を広げるには、工事を行う方法しかないようです。
そして、ドアについて。ドアは多くの家が手前に引くタイプのドアですが、スペースが必要があるため、車いすでは中に入りにくくなってしまいます。また、開閉にも思っている以上に力が必要になってきてしまうのです。
そのため、ドアは引き戸に変えるのはかなりバリアフリーの効果があります。基本は工事で行いますが、知識や経験がある人は自分で出来るかもしれません。
次、浴槽について。浴槽は転んでしまってけがをする人も多く、必ず対策してほしい箇所になります。浴槽を高くしない、出入口の段差を減らす、滑りにくい床材に変える、など様々なバリアフリー方法があります。これも工事を行う方法以外は基本的にないとのこと。
最後に温度差。極端な温度差は心臓に負担がかかってしまいます。ヒートショックや熱帯夜による不眠によるダメージを減らすためには、浴室やトイレに暖房器具を設置しておく必要があり、これも工事を行う方法しかありません。
マンションをバリアフリーの費用相場
マンションのバリアフリーとして、先ほど挙げた6つの対策を行うとすると、おおよそ200万円くらいはかかるでしょう。ただし、手すりなどは材料やモノにこだわりすぎなければ安めのものもありますし、200万円以内に予算を収める事も十分可能です。
上にあげた6つのバリアフリーの内、何が必要で何が不要かをしっかりと検討してから、予算を決めて行くのが良いでしょう。

