セキュリティや立地の良さなどが魅力の新築マンション。しかし新築ならではのトラブルもあり、その中でもシックハウスは、しっかりと対策を行っていないと、せっかくの新生活が台無しになる場合もあります。
シックハウス症候群の原因とは？
シックハウス症候群が引き起こされる原因は、建材に使われている化学物質による空気汚染が原因とされています。
塗料や接着剤、壁材や床材などあらゆるところに様々な材料が使われて現代の住居はできていますが、その中に原因となる化学物質が含まれている事があるのです。
また、建材だけでなく新しく買った家具などにもその材料が使われている可能性があるので、新築の家でシックハウス症候群は発生しやすいと言われています。
原因となる化学物質はおよそ13種類あるとされていて、建築基準法の改正によりこの化学物質を使った建材は使用を禁止・制限されています。
しかし、どの化学物質がどの症状を引き起こすのかは人によって違う上に、ダニやハウスダストなどもシックハウス症候群の原因とされているので原因の特定が難しいとされています。
行うべきシックハウス対策
身近に行えるシックハウス対策はいくつかあります。新築のマンションなどに入居すると言うと家具を新調する事が多いと思います。その家具がシックハウス症候群の原因とならないようにいくつかの点に気を付けて購入しましょう。
家具の場合はフォースターマークというものが記載されているか確認。「F☆☆☆☆」という表記がされています。
これは星の数が多いほどシックハウスの原因の1つとされているホルムアルデヒドという化学物質が含まれる量が少ない事を示しています。
このフォーマークも効果がありますが、一番効果のある対策は換気をする事です。シックハウス症候群は空気が汚染されることによって症状が起こるので、空気をきれいにすれば問題はないのです。
建築基準法の改正によって24時間機械で換気をするシステムを入れる事が義務付けられているので、新築のマンションならばそれが稼働している事と新鮮な空気が入ってきている事を確認しておきましょう。
対策にかかる費用は？
2003年に建築基準法が改正されたので、それ以降に建てられた建築物ならば換気システムが付けられているはずなので問題はありません。費用は特に掛からないでしょう。
問題は2003年以前に建てられた建築物です。換気システムが無い可能性があるのでその場合には自腹で換気を促すものを工事で備え付けなければなりません。
3LDK～4LDKの建物の場合、浴室やキッチンやリビングなどに設置すると15万～25万ほど設置代金がかかるとされています。
追加で維持費もかかってくるため、月々の料金が少し増しますが病気になってしまうよりは費用をかけて改善したほうが良いと言えます。
