リフォーム用・ロックウールとグラスウールの防音効果を比較

防音をする上で欠かすことが出来ない吸音材。その吸音材にも、実は種類があるのは知っていましたか?吸音材には数種類あり、今回はロックウールとグラスウールの2種類を紹介します。

一概に吸音材と言っても、その素材の成り立ちや使われ方には大きな違いがあるのです。

photo byTess Watson

目次

ロックウールとは?

まずは、ロックウールについて説明します。このロックウールは、安山岩や玄武岩などを高熱で溶かし、細い繊維状にしたものです。床や壁、天井など住宅のほとんどの場所に使用することが出来ます。

大きな特徴というと、650℃以上の熱に耐えられるほど熱や火に強いため、吸音材以外にも断熱材や耐火材としての用途も兼ね備えています。

また、グラスウールと比べると密度が高く、中~低音域の音を良く吸収してくれます。そのため、中~低音がよく響く床に敷くときに、このロックウールが使われることが多いです。値段は、厚みがあればあるほど、重さがあればあるほど高額になっていき、その効果も大きくなっていきます。

グラスウールとは?

続いて、グラスウールについて説明します。このグラスウールは、廃ガラスなどのガラス系の素材を繊維状にし、袋に詰め込んだものです。こちらも、床や壁、天井など住宅のほとんどの場所に使用することが出来ます。

大きな特徴は、ロックウールと比べると価格が安価になっているという点です。性質や特級でその価格も変わってきますが、全体的にはロックウールよりも安くなっています。

また、グラスウールは中~高音域の音を良く吸収してくれます。断熱材としても利用することが出来、かなり便利に思えますが、吸湿性があり、ぬれると性能が大きく下がってしまう為、結露対策もしなければいけなくなります。

ロックウールとグラスウールの防音効果を比較

ロックウールとグラスウールの防音効果について、まず吸音してくれる音域については、先ほども記述したように、ロックウールは中~低音域を吸音し、グラスウールは中~高音域を吸音してくれます。

防音性能については、厚みがあればあるほど防音効果は高くなっていきます。グラスウールは安価なものから高価格・高性能なものまで揃っています。

安価なものはロックウールと比べると比較的防音性能も低くなっていますが、高価格・高性能のグラスウールは防音性能もロックウールに劣らないものになっています。

どちらの素材も、吸音に適している音域があるので、その音域に合わせて使う事で効果が大きく発揮されます。どちらか一方を使うのではなく、適材適所で使い分ける事が防音効果を上げる事になるのです。

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